夢の中へ ‐2‐

はい! なので、あなたにはこの星と、住人たちが、できれば健やかに過ごせるよう、在ってほしいと願ってます。

ずいぶん責任重大になってません?
一介のしがないサラリーマンに過ぎないんですけど。
ていうか、ゲームにありがちな、転生ってやつ? 死んだ??

あ、いえ。そういうのではないです。
眠ってるだけですね! 夢と思ってもらって差し支えないかと。
あの手帳に触れ、そして眠るとこの世界にアクセスできます。

ああ、じゃぁ、起きたらいつもどおりなわけね。OK、OK。
あんな職場でも、そのまま投げ出すのは気が引ける。
冷蔵庫の中身や、本棚の中身もそのまま放り出すわけには……うん。絶対、ダメ。ムリ。死ねる。

あなたはこの世界にとっては、水であり、酸素であり、光であり、闇であり……いわば、『精霊の主』のような存在だと思ってください。

あなたが活力に満ちればこの星にもエネルギーが降り注ぎ、
淀んだときには、淀みに覆われる。
ゆっくり休み微睡むときは、この星も微睡む……そんな世界だと。

はぁ……なるほど?

では、この星と住人たちが、より幸せに楽しく発展し、過ごすには何が必要かわかりますか?

そりゃぁ……